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Q: あなたに出演を決めさせた「エイリアン」シリーズの魅力とは何なのでしょうか。
WR: アクション映画として考えるなら、これまでに作られた様々なものの中でも傑出したシリーズだと思います。ただし、私自身はこのシリーズをアクション映画だとは思っていません。特に、第一作は本当に素晴らしいスリラーだと思いました。79年の公開当時のことは絶対に忘れられません。まだ8歳くらいでしたが、あの映画から受けた衝撃は今でもハッキリと憶えています。それまでに観たこともない女性キャラクターでした。私にも他の誰にとっても、あれが最初の女性アクション・ヒーローだったんです。ものすごいインパクトでした。ほとんど姿を見せないエイリアンの、闇に潜むその絶え間ない存在感の怖さ。そして勿論、あの胸の破裂。それまでのどんな映画にもなかった、ものすごいシーンでした。まさにSF映画の金字塔ですね。二作目は全く別の作品になりましたが、やはり傑作だと思いました。アクションもエイリアンも格段に増えて、同時に素晴らしい物語を持っていました。リプリー のキャラクターは、思わず引き込まれてしまうほど魅力的でした。登場するキャラクター全員に感情移入してしまうんですけど、リプリーに対しては特にそうなんです。 ![]() Q: つまり女性の役柄に関して先鞭をつけた作品だったということですね。 WR: ええ、そうなんです。要するに、最後まで生き残るのがリプリーだということですね。それまでの映画で、それが女性だったことなんてありませんでしたから。あの映画は本当のアンサンブル作品で、その導入部は勿論中盤に入ってからも、決して彼女の存在が際立つようには作られていません。ですから、観客には誰が生き残るのか見当もつかないんです。物語の終盤になると、リプリーは船を爆破して救命艇で脱出しようとして、でも猫を探しに戻って、今度は猫と一緒に逃げまわって、そしてさあもう大丈夫と安心した途端に、エイリアンが救命艇に乗っているのに気がついて... 私の世代ならきっと誰でも、あのシーンを一コマ一コマ詳しく説明できるはずです。それほど素晴らしいシーンでした。勿論、男性がそんなシーンを演じるのは珍しくもありません。生き残るのはいつも男、ヒーローになるのもいつだって男。女の子が演じるのは大抵の場合、ただの犠牲者です。ところがあの映画では、女性が初めて、何というか、おケツを蹴っ飛ばしたんですから、本当に最高でした。 Q: 今回演じられるコールは、その蹴っ飛ばすタイプのキャラクターですか。 WR: (笑)さあどうでしょう、コールのことはあまりお話しできません。何しろ説明しようとすること全てが、大きな秘密に関係してきますから。でもひとつだけ、私がコールについて本当に気に入っている点ですが、それは彼女が過度に暴力的なキャラクターではないことです。それどころか、決して人を殺したりしませんし、本当に知的なキャラクターなんです。一つ確かなのは(笑)私が強靱な肉体でこの役に選ばれたわけではないということですね(笑)。ジャン=ピエールとも、そのことについては時間をかけて話し合いました。彼女は撃って撃って撃ちまくれといったキャラクターではありません。とても人間的なんです。 Q: 彼女はリプリーと対をなすキャラクターなのですか。二人はある意味で対立関係にあるのでしょうか。 WR: ウーン、どうなんでしょう、そんな風に考えたことはありません。撮影のセットでは、私がこんなおチビなのにシガーニーはとても背が高く均整がとれているので、いつでも誰かから、あんたたちはまるっきり正反対だね、なんてからかわれていました。でも物語に関して言えば、私達にはある共通点があって、どちらも同じ目的を持っているのだということが次第に明らかになっていくんです。手段が全く異なるだけなんです。自分が甦ったことを知ったリプリーは、とても皮肉めいた態度を見せます。要するに「またか」ということですね。これから起ころうとしていることも、私達が直面しようとしているものも、全てお見通しなんです。ところが、私達の方は何も知りません。エイリアンを一度も見たことのない私にとって、それは古いお話でしかないんです。子供の頃から聞いて育った物語。何百年も前に存在した怪物。私達をその怪物から救ってくれたという女性、エレン・リプリー。彼女は怪物を根絶したと、少なくとも私達はそう思っている。ですかぁ ?轣Aこの映画で描かれる私達の関係は、ありきたりの相棒ものとは違ったものになっています。次第に深く関わりあっていく二人ですが、その関係は最初からうまくいくわけではありません。そこが私の本当に気に入っているところです。二人の絆には本当に感動させられます。 Q: 観客に強く訴える「エイリアン4」の新しさとは何でしょう。 WR: ジャン=ピエールは間違いなく、現在最も独創的な映像作家の一人です。フォックスがジャン=ピエールを監督に指名したのはまさに天才的な閃きで、彼は他の3本とは全く違った作品を実現しようとしています。変わらないのはその怖さで、上映中に何度も息を呑むような映画になると思います。完成した作品はまだ観ていませんが、その一部を観た限りでは本当に息を呑むような出来ばえです。アクション映画というと、大抵は同じようなシーンが違う俳優たちによってくり返されているものばかりですが、この作品ではとにかく全てが独創的なんです。確かに「エイリアン」シリーズでも通路を使った追跡シーンが度々登場しますが、それもこの映画ではまるで違った撮り方をしています。私達を追いかけてくるのだって、全く新しいものなんです。ジャン=ピエールが創り出す恐怖の要素というのは、ある意味でとてもヨーロッパ的です。アメリカ製アクション映画とは全く違う、遥かに陰惨で遥かに恐ろしいものです。そこが最高なんですよね。 ![]() Q: セットでは張りつめた雰囲気の漂うことが多かったようですが、ジャン=ピエールは話しにくい相手でしたか。随分と注文の多い監督だったようですが。 WR: (笑)ええ、まあ言葉に関して言えば、私はそれほど問題を感じませんでした。ジャン=ピエールは身振り手振りでとても表現力豊かな人でしたし、ほとんどテレパシー交流みたいなものでした。彼も私達も題材を深く理解していましたし、現場には通訳もいましたから、同じ映画を作っていることは皆理解していましたよ。私もジャン=ピエールとはうまくやっていました。ただ、本当に時々ですけど、その、彼を絞め殺してやろうかと思うときや、あるいは彼をただもう... (笑)。セットが明らかに険悪な雰囲気になったのは、水中撮影の時です。全員がやめたくて仕様がない、本当に難しい撮影でした。それに、セット全体が煙たくてとても暑かったんです。皆怒ってばかりいましたね(笑)、それは確かにそうでした。澱んで煙った汗まみれの蒸し暑い雰囲気を創り出すために、ジャン=ピエールはそれを全部私達に体験させてくれたんです(笑)。でもいい勉強になりました。それまではこういう映画を観ても、その舞台裏の苦労など考えたこともありませんでしたから。撮って当たり前くらいに思っていたんですね。でも今はSF映画を作るために、俳優やスタッフがどんな目にあっているのか(笑)よく分かります。 Q: あなたは決してこのジャンルの映画に出演することで知られる女優ではありません。シリーズの熱狂的なファンであること以外に、何かこの作品をやりたいと思った特別な理由があるのですか。 WR: それは大きな誤解です。私の出演作品が歴史ドラマに偏りがちなのは、ただそのジャンルに優れた脚本が多いからなんです。実際には、以前からずっと素晴らしいSF映画をやってみたいと思っていました。私はものすごいSFフリークなんです。兄はコミックブックの店を経営していますし、私も子供の頃からたくさんのSF映画を観て育ちました。「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」その他の、50年代の作品なんかです。ただこれまで私には、素晴らしいSF映画の脚本、あるいは素晴らしいアクション映画の脚本を読む機会が全くなかったんです。決まって信じられないほどひどいものばかりで、とりわけ女性の役は最低です。ですから、最初に「エイリアン」の新作の話がきたときも、とんでもない、リプリーはもう死んだのよって思いました。シリーズを横取りするつもりはないし、シガーニー・ウィーバー抜きでやるつもりもない。ましてや彼女の役を演じようなんて考えようものなら、忽ちブーイングを受けるのは分かりきっていましたから。 でも私、スタジオがそれを私に持ち出してきたときには、いまでもその日のことは覚えているんですけど、私、本当に興奮してしまったんです。スタジオが言うには、彼女を甦らせる方法を見つけた、リプリーを甦らせるんだと。それで、私にもう一人のキャラクターを演じないかと言うんですが、それがまるで何というか、とても遠慮がちなんです。私が「人を何だと思っているの」って怒りだすんじゃないかと心配していたんですね。でもそれは、でも実際には全く逆だったんです。だだだって、ワ、ワ、私はこういう映画が大好きなんです。それに勿論、ジャン=ピエール・ジュネのような監督と仕事ができるなんて願ってもないことでした。それはもう、とても素晴らしい機会だと思いました。それにその、脚本が本当にスバ、素晴らしくて本当に、そしてものすごい才能を持った人達が参加していて、そしてそれこそまさに、私が子供の頃からずっとやりたいと思っていたことだったので、女優としての自分を裏切ることなく、大作映画をやる絶好の機会だと思ったんです。ですからこれは決して、その、私もそろそろァ ?アルセットをはずしてアクション映画にでも出ようかしら、というようなことではありません。私も大ヒット映画を作るような人達と仕事をした方がいいかしら、とかそういうこととは全く違うんです。要するにただ... 私は本当に「エイリアン」シリーズが好きなんです。その四作目に出演する機会を得たんです。断るなんてとんでもない。 ![]() Q: シガーニーは8歳の頃のあなたにとってはヒーローだったとおっしゃいましたが、その彼女と共演するのはどんな気持ちでしたか。 WR: シガーニーは本当にヒーローでした。これまでの出演作を思い出してみて下さい。彼女は「エイリアン」シリーズにも「ゴーストバスターズ」シリーズにも出演しています。アクションとコメディです。同時に素晴らしい女優でもあります。「死と処女」「愛は霧のかなたに」「危険な年」... 本当に素晴らしい映画、素晴らしいドラマに出演しているんです。彼女はそうやって、どんな役でもこなせる数少ない女優の一人です。威厳に満ちた、多才な女性なんです。8歳の私は、自分の名前をリプリーに変えたいなんて思っていました。リプリーにすっかり夢中だったんです。シガーニーは要するに、私の憧れる女優さんの一人です。まさかその彼女に会うことができるとか、共演できるとか、ましてや「エイリアン」の新作で一緒に仕事ができるだなんて、考えたこともありませんでした。それこそ夢が実現したような気持ちです。 作品に対するシガーニーの意気込みには、本当に驚かされます。もう四作目になるこの作品にも、彼女にとっては小切手を受け取ること以上の意味があるんです。シリーズやリプリー のことをとても大切に思っていて、リプリーの描き方には本当に気を使っています。第一作からとり続けてきたというノートの束を、いくつも持っているんですよ。リプリーの行動が理に適ったものかどうか、ひとつひとつ必ず確認していましたね。そんな様子を見ることができたのは本当に貴重な経験です。 Q: 子供の頃から彼女に憧れていたことを本人に話しましたか。もしそうなら、どういう反応がありましたか。 WR: それがまあ(ため息)、ミネソタでは "keender" と言うんですが、すっかりミーハーなファンみたいに「ハイ、あのね、あなたって本当にクールよ。あなたのポスター持ってたわ」なんて言ってしまって... でも、信じてくれたんだかどうだか。実のところ、随分長い間そのことは黙っていたんです。気が弱すぎるんでしょうね、私って。 ![]() Q: 水中撮影のことを話されましたが。 WR: ええ。 Q: どんな様子だったのでしょうか。あらかじめ全員で十分に訓練を受けたのですか。 WR: あれは絶対に、私の人生でも最悪の経験でしたね(笑)。何しろ12歳の頃に溺れて以来、水に入ったことがなかったので本当に大変でした。人工呼吸やら何やら大変な騒ぎで、それからは絶対に水に近寄らなかったんです。 そんな具合でしたから、あの撮影も自分にはとても無理だと思っていました。スタジオにもそのことを話して、「スタントを使ってうまく計画を立てて欲しい」と言ったんです。スタジオの方は「ああ大丈夫。そういうことはいつもどうにかなるものですよ」なんて言ってました。ところが私はショートヘアだったため、顔の隠しようがないスタントにできることは限られていて、結局は自分でやらなくてはなりませんでした。 あの不快な水の中を、本当に深くまで潜らされました。それに一日中潜っているダイバー達は、我慢せずにそこで済ませてしまうんです、何のことかお分かりだと思いますが。本当に最悪でした。しかもそこは水没した厨房という設定でしたから、レタスだの肉だのがそこら中に... それだけでも十分なのに、私達はそこを泳がなければならないんです。ゴーグルも酸素ボンベも何もありません。水ギゼルというものでひと息吸いこみ、カメラが回ったら泳ぎます。息が切れればそれでお終いです。 Q: スキューバ訓練か何かを受けさせてもらえなかったのですか。 WR: ええ、でもあまり役には立ちませんでした。訓練はプールで行いましたから、誰でも「大丈夫。こんなの簡単さ。」って思うんです。トレーナーも本当に優秀な方達ばかりでしたし。でも撮影となると話は全く別です。私は初日のセットでものすごい不安に襲われて、これはどう考えても自分には無理だと思いました... もうダメだ、サンドラ・ブロックか誰かと交代させられるんだと。何とかそういうものを追い払って潜らなければならないんです。シガーニーは本当に本当に親身になって私を励ましてくれました。本当に最高の人でした。 ![]() Q: 「エイリアン」シリーズでは仲間という概念が重要な要素となっています。本作の俳優陣は仲間として結束することができましたか。 WR: 私はどの俳優さんとも本当に親しくなって、素晴らしい仲間意識を感じました。この映画に出演できることに、全員がそれはもう本当に興奮していたんです。誰もが「信じられないよ。俺達がこの映画に出ているなんて信じられるか?」という具合でした。私と同じで、全員がシリーズの熱狂的なファンだったんです。何だか皆がとても結束していましたね。 Q: 「ニューボーン」はどうでしたか。 WR: 「ニューボーン」との共演にはびっくりしました。それこそ、これまで共演した中でも最高の俳優さんの一人です(笑)。「ニューボーン」のあの表情の豊かさ... この映画の本当のキャラクターですね。とにかく私はファンですから、いつもセットから何かをこっそり持ち帰っていました。家にはエイリアンのネバネバもあります。「エイリアン」シリーズのアクション・フィギュアだって全部持っています。まるっきり本当のコレクターなんです。 Q: お兄さんのコミックブックストアでもコール人形を販売することになりそうですね。 WR: それも私が出演を決めた大きな理由でした。もしこの役を断っていたら、兄に殺されているところです(笑)。何しろ兄は関連商品を全部持っているくらいで、私の出演にも本当に興奮しています。実は自分も兵士の役で出演できるはずだったんですが、お店を離れられなくて実現しませんでした。弟は死体の役で何秒か出ています。 Q: ファンとして「エイリアン4」がどんな作品になることを期待していますか。 WR: まだ観ていないので難しい質問ですが、本当にすごい作品になると思います。とても独創的で、きっと他のどんな映画とも違ったものになるはずです。とにかく脚本が素晴らしいんです。今の子供達がこの映画を劇場で観て、前の作品をレンタルしたり「エイリアン5」ができるのを楽しみにしてくれればいいなと思います。これからも続いて欲しいシリーズですし、そのときには私もまた参加したいですね。 TM and © Fox and its related entities. 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