|
|
「エイリアンVS.プレデター」公開記念 生きた英会話を映画から学ぼう戸田奈津子の「映画の中の英語」 |
| 英語の字幕翻訳から、来日する映画人の通訳まで多岐に渡って活躍を続けている翻訳家、戸田奈津子さんが12月18日公開「エイリアンVS.プレデター」の本編の中から、7つのシーンを抜粋。キャストたちの会話から生きた英会話を学んでみましょう。 |
 |
 |
 |
Miller:But if something went wrong, we could…land? Presumably. ミラー:しかし何かが故障したら着陸できるんだろ? じゃない?
Lex:We could ditch. But the temperature of the water would kill us.
レックス:海上に不時着するのよ。でも水温が低いからきっと凍え死ぬわ。 |
<解説>
ditchは名詞なら「溝」。動詞なら「溝を掘る」がオーソドックスですが、動詞には幾つか面白い意味もあります。ditch class「授業をサボる」やditch his girlfriend「恋人を振る」などです。「恋人を振る」という時にはdump his girlfriendと、「ダンプカー」のdumpを使うこともポピュラー。辞書で「振る」を引くと、rejectだのjiltだのと出てきますが、今ではカビの生えた古語。生きた表現は映画でピックアップするのが一番です。 |
|
 |
Weyland:But the train has left the station. I think I speak for everyone aboard this ship. This is worth the risk.
ウェイランド:もうプロジェクトは動き出したんだ。ここにいる皆の気持ちを代弁していると思うが、これは危険を冒すに値する発見だ |
<解説>
the train has left the station. 「列車は既に駅を出発した」これは事実を述べるとき以外に、比喩的に「事態は既に動き出している」「目標に向かって動き始めている」という表現にもよく使われます。worth the risk「危険を冒す価値がある」。レックスの気持ちではThat is never worth the risk.「そんな発見は危険を冒してまでの価値はない」と言いたかったのでしょう。worthのあとが名詞でない場合は〜ingであることをお忘れなく。例えばThis is worth doing. 「これはやる価値がある」という風に。 |
|
 |
Max:I've spoken to Mr.Weyland. The money's been wired to your foundation. Chopper's refueling to fly you home.
マックス:ウェイランドさんに話をつけました。お金はあなたの財団に送金しましたよ。ヘリコプターの給油後、あなたを自宅まで送り届けます。 |
<解説>
wired「銀行から指定の銀行へ電信またはエレクトリックで送金する」こと。wireは電線ですが動詞になり、「電報を打つ」から「お金を電送する」になります。chopperは俗語でhelicopterのこと。chopperの方が言いやすく、普通の会話では圧倒的にchopperを使うことが多いのです。元々は斧、なた、肉切り包丁などのぶった切る道具だったのですがその刻む音から、軽機関銃さらにバイク、ヘリコプターとなりました。 |
|
 |
Max:They said the same bullshit you did.
マックス:連中も君と同じようにたわ言を言っているよ。
Lex:Bullshit? What I told you wasn't bullshit.
If you rush this, people will get hurt. Maybe die.
レックス:たわ言ですって? 私が言ったことはたわ言ではないわ。ムリして急げば部下の人たちは怪我をします。多分死んじゃうわ。 |
<解説>
bullshitは沢山あるshit(糞)の中で最も多く使われるでしょうね。文字通りは「牛の糞」のこと。勿論shitですから汚い言葉ですが、日常的にThat's bullshit「そんなの嘘だ!」なんかはくだけた状況の場合には普通の人でも使います。嘘・くだらない話・たわ言・でたらめ……略してB.S.。アメリカ人がブリジストンのBSの看板を見て笑っていたのを思い出します。動詞になると「なめる」とか「ごまかす」。Don't bullshit me.「俺をなめんなよ」などと使います。 |
|
|