ジョージ・ルーカス(監督)&リック・マッカラム(製作)来日記者会見



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 去る6月24日、プロモーションのため、監督のジョージ・ルーカスとプロデューサーのリック・マッカラムが2人そろって来日し、東京パークタワーホール(東京・新宿)にて来日記者会見を行いました。特設サイトではその模様を全文掲載にてお伝えします。
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ジョージ・ルーカス(以下L):3年ぶりに日本に戻ってくることが出来て、大変うれしく思います。

リック・マッカラム(以下M):こんにちは。実はこの5年間で5度目の来日になります(笑)。本作の日本公開を楽しみにしていますが、特に今回は、デジタルで上映できる映画館が10館あるということで、それもまた嬉しく思います。

Q:本作でお二人が最も気に入っているシーンはどこですか? また、この作品で日本の子供たちに何を感じ、何を夢見て欲しいと思いますか?

M:脚本を読んでまず驚いたのは、歩いたり走ったりジャンプしたり戦ったりする“デジタル・ヨーダ”が登場することでした。“デジタル・ヨーダ”を創る作業は大変苦労しましたが、やりがいもありましたし、やってよかったと思いました。子供たちに本作を見て感じてもらいたいことは「悪いことをすれば、その報いは必ず来るんだ」ということです。シリーズ全編を通して、そのことが描かれていると思います。

L:私が撮っていて一番楽しかったシーンは、オビ・ワンが小さな毒矢を探しに小さなカフェへ行くシーンです。料理人がいたりして、“アメリカン・グラフィティ”がよみがえった感じで、とても楽しかったです。この映画を通して若い人に伝えたいのは「人に復讐したり、権利を握ったりという様々な欲望を自らコントロールすることが大切だ」ということです。

Q:今回の撮影には新しくソニーの24コマのデジタルカメラを使用されているそうですが、製作全般における“チャレンジ”とは何でしたか?

L:今回の撮影には、ソニー製の24コマデジタルカメラを使用したのですが、小型で軽いので、今までやってきた撮影スタイルを変えることなくスムーズに撮影を進めることができました。私にとっての“チャレンジ”はデジタルなヨーダを創ることでした。皆さんは旧3部作で出演したヨーダを覚えているので、記憶に沿いつつデジタルなヨーダを創るということが私の“チャレンジ”でした。。

M:私にとっての“チャレンジ”は、ルーカスの言うとおりについて行くことでした。彼は毎日のように新しいシーン、新しいキャラクターを考え出してくるので、明日の朝になれば彼はまた新しいことを言ってくるのではないかと思い、ハラハラして眠れませんでした(笑)。

Q:世界中の人から世代を越えてこのシリーズが愛されている理由と、25年にわたってこのシリーズを創り続けている、その原動力とは何ですか?

L:この話が愛されている理由として、「スター・ウォーズ」のモチーフが、「神話」に基づいていることがあげられると思います。文化や世代を超えて語り継がれてきた「神話」が、現代に生きている。その精神が多くの人を感動させているのだと思います。また、私がこのシリーズを撮り続ける原動力は、このシリーズの主題が好きで、また物語を語るのが好きだということだと思います。

Q:「エピソード1」でのパドメの衣装は、かなりオリエンタルな感じだったと思うのですが、今回はヨーロピアンな印象を受けました。前作と今作のコンセプトの違いは何ですか?

L:「エピソード1」のパドメは、権力のある立場にいたので、フォーマルなコスチュームにする場面が多かったのです。一方、「エピソード2」でのパドメは議員の職に就いていたし、カジュアルなシーンが多かったので、それに合った服装になったのだと思います。

Q:アナキン・スカイウォーカー役に、ヘイデン・クリステンセンを起用した理由を教えてください。

L:何百人もオーディションをしたのですが、我々が求めていたのは、まず良いアクターであること、そして少年のようなナイーブな面と、怒りを表現するダークな面、この2つの面を持ち合わせている俳優でした。ヘイデンを選んだのは、その条件を満たしていたからです。

Q:今回、ソニーのデジタルカメラの開発に情熱を傾けた理由を教えてください。

M:私たちは映画を製作する際、常にカメラの開発を念頭においています。これまでデジタル・エフェクトから編集、そしてデザインなど全てデジタルで処理してきました。唯一デジタルでやってこなかったのは、撮影と出来上がった作品を映写する方法でした。今回は、撮影から映写までの全工程をデジタルで行おうと思っていました。そしてソニーのデジタルカメラを使うことで、ルーカス監督は“完璧な自由”を得ることが出来ました。つまり彼が撮影するものを自由に処理できるようになったのです。この映画では2200のショットがあり、その全てにデジタル処理を施しています。そして、このカメラを使用したことで、撮影が楽になりました。実際に撮影した映像をそのまま観客に見てもらいたかったので、そのためにはデジタルカメラを使うことが大きな意味を持ちました。

Q:作曲担当のジョン・ウィリアムズとは今回どういう打ち合わせをしましたか? また、お気に入りの曲はありますか?

L:ジョンとの打ち合わせは、まず物語の全体を理解してもらい、場面ごとに区切って、この場面ではどういうことをしているかということを話しながらディテールを説明していきました。そして、それを元にジョンは作曲をしていきました。私たちは30年ほどコラボレーションをし、互いに音楽的な面で考えていることは同じなので、作曲し終えた段階で変更などの指示が出ることは特にありませんでした。本作では「Love Themes」という曲が気に入っています。このシリーズにとっては新しいタイプの曲ですから。

Q:「エピソード7」以降を製作する予定はありませんか?

L:「スター・ウォーズ」以外にも撮りたい作品がたくさんあるので、「エピソード7」以降を撮るということはありません(笑)。

Q:ライト・セーバーの色の違いに意味はありますか?

L:ルールは特にないのですが、全般的に緑や青は善玉、赤は悪玉という感じになっています。サミュエル・L・ジャクソンだけが紫色です。

M:彼(サミュエル・L・ジャクソン)がどうしても紫がいいっていうから(笑)。「パルプ・フィクション」に出た役者には従わなきゃならないからね(笑)。

Q:「エピソード1」、「2」ではデジタルの進歩により、撮影が自由に出来たということですが、旧3部作(「エピソード4」、「5」、「6」)と「エピソード1」、「2」とで、アイディアの部分で変化したところはありますか?

M:旧3部作では、その当時の技術で出来る範囲内で物語を作りました。今でこそ交互に星を行き交う場面を容易に撮影できますが、当時は(技術的に不可能だったので)そのような部分を避けて作りました。最初から自分の計画通りに、技術的に無理がないように撮影しました。

Q:ジャージャー・ビンクスは今回どのくらい活躍しますか?

L:「エピソード1」ほどは活躍しません。物語の中心からは少し外れたところにいます。私はキャラクターから話を作るのではなく、話の中にキャラクターを置いていきます。「エピソード1」では、彼がいた星を語るということでジャージャーが登場したわけですが、今回はそれがないので、中心から外れているわけです。

Q:監督のお子さんが本作に参加されているそうですが、理由を教えてください。

L:子供は映画に出ることが好きですから(笑)。彼らが喜ぶことであれば私は力になります。ちなみに娘はナイトクラブのシーン、息子は図書館で星を探すシーンに登場しています。

Q:「エピソード3」では旧3部作で登場しているハン・ソロなどの登場はありますか?

L:とても若いルークが登場します。ハン・ソロなどについては、今は言えません。

Q:「エピソード1」がDVDで発売されたとき、「エピソード1 スペシャル・エディション」と銘打って劇場公開版とは違うバージョンが発売されました。「エピソード2」でもDVD発売の際、変更の予定はありますか? また、旧3部作が発売される場合も、内容を変更しますか?

L:デジタルの使い方で多少の変化は出てきます。デジタルで処理されて多少進化したものがDVDになって発売されます。旧3部作に関しては、フィルムで撮影したものをデジタルに移行するので、多少クオリティは上がります。そういう面での違いは出てくるかと思います。

Q:「エピソード3」でアジアの俳優を起用することはありますか?

L:名前は出せませんが、今回ジェダイ役で何人か候補が挙がっていました。将来的にアジアの俳優を起用する可能性はもちろんありますが、問題は物語の中で役がいくつあるか、どのような役柄で起用するかということです。

Q:ルーカスさんとマッカラムさんは、長い間一緒に仕事をしていますが、お互いの印象は?

M:本当のことは言いたくないと思いますよ(笑)。

L:会う機会は実はほとんどないのですが……(笑)。マッカラムは「何かして」と言ったらノーと言わずに必ずやり遂げてくれます。どんなに不可能と思われることでもやってしまう、そこが素晴らしいところだと思います。

M:我々の周りには常に「もっとしなければならないこと」が残っています。それが出来るだけの環境をルーカスが整えてくれて、必要なものを全て揃えてくれる。それがとても嬉しいことです。

Q:“デジタル・ヨーダ”を創った経験を生かし、今後、デジタル技術がさらに進歩したら“デジタル・ヒューマン”を創るつもりはありますか? また、今作では照明の美しさが際立っていましたが、その鍵はなんですか?

L:“デジタル・ヒューマン”は、スタントが難しい場面ですでに出演しています。しかし、「演じる」ということは、やはり生身の俳優でなければ出来ません。「人間に似たキャラクターを創る」ことと、「演じる」ことは別の次元の話なのです。その2つは区別しなければなりません。また、今回はデジタルで処理しているので、映画が写真的になり「ペイントする」という要素が非常に重要になりました。我々は「ペイントする」スタッフを専門的に雇い、彼らに照明など、専門的な設計を施してもらいました。

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