パラディンとは?

 人類の歴史における、かなり早い段階から、テレポートの能力を身につけている人々が存在した。それが“ジャンパー”だ。この能力は代々続く遺伝子異常によるもので、彼らは一瞬のうちに、世界中のどこへでも移動できる。

 ジャンプの成果は、感情と経験によって大きく左右される。そのときの“ジャンパー”の心理状態によっては、大きな損傷を引き起こす。通常、“ジャンパー”は5歳で初めてのジャンプを経験するが、未経験のため、たいていの場合は破壊を伴う。スキルを磨くことで、ほとんど影響を残さず難しいジャンプができるようになるが、それでも怒りや強い感情のもとでジャンプを行った場合には、危険や損傷をもたらす可能性がある。

 “ジャンパー”による瞬間移動は、さまざまな副作用を生じさせる。その最たるものが、時間と空間の組織にできる裂け目、“ジャンプ・スカー”である。タバコの煙のような傷は数秒間で消えるが、触れた物や人を切り裂く危険なものだ。

 “ジャンパー”が瞬間移動で行けるのは、自分が行ったことのある場所、または見えている場所に限られる。自分の持っているものを一緒に運べるが、地面に固定された何かにつながれているときは、ジャンプを行うことはできない。


パラディンとは?

 “ジャンパー”が世界に与える脅威に早い時期から気づいていた古代からの集団であり、世界中の“ジャンパー”を発見して抹殺することを使命とする、戦士に似た精鋭たちの組織。“ジャンパー”の誕生とほぼ、時を同じくして生まれた。“パラディン”のメンバーは一族が採用を決め、世代から世代へと受け継がれる。

 

 “パラディン”の考えによれば“ジャンパー”は力をつけすぎた存在で、ジャンピングは地球にとって悪いものである。長年の間に、“パラディン”は特殊なスキル、つまり“ジャンパー”の存在を感じ取る能力を身につけるようになった。

 

 また、“ジャンパー”の抹殺に役立つ、さまざまな武器も開発。なかでも有効な武器が、銃のように発射される鎖だ。これは“ジャンパー”を捕らえて電荷をかけ、“パラディン”が近づくまで飛べないようにする力がある。このほか、特殊な帯電ネットも使用する。

  

今日、“パラディン”は、かなり確実に、迅速に“ジャンパー”を仕留められるようになったために、成人になるまで生きられる“ジャンパー”はほとんどいない。