 |
 |
ジェシカ・スタイン(ジェニファー・ウェストフェルト)は28歳。ニューヨークの新聞社に勤める知的なジャーナリストだが、恋人は今いない。職場では言葉の正しい意味にこだわり、上司のジョシュ(スコット・コーエン)に勝手に記事を変えられては怒る日々。兄のダニーから電話で婚約したことを聞いて、気分はいっそう暗くなる。
リルケの詩を読みながら、ため息をつくジェシカ。このままじゃダメ! 心機一転、何人かの男性とデートをしてみたが、マッチョだったり、サラダみたいに植物的だったり、お金に細かすぎたり……結果はどれも悲惨なものだった。 |
 |
そんな時、ジェシカは新聞の恋人募集広告であのリルケの詩が引用されているのを見つける。もしかしたらこの人は私の運命の人? だけどその相手はなんと“女性の恋人を探す女性”だった!
この広告を出したのはギャラリーでアシスタント・ディレクターとして働く女性へレン(ヘザー・ジャーゲンセン)。ギャラリーのボスと不倫し、バイク便の若い黒人とセックスして退屈さを紛らわせながらも、どこか満たされないヘレン。彼女はゲイの友人たちに薦められ、知的な言葉で“ストレート”の女の子の心をつかむためにこの詩を引用したのだ。 |
 |
母親ジュディ(トーヴァ・フェルドシャー)は恋人を作れとうるさく言うけれど、イイ男には当たり前のように恋人がいる。何かと知性をふりかざし、いつも他人をネガティブに批評するジェシカを見て、ジョシュは「君は心を開いていない」と忠告する。アナイス・ニンが書いているように「人は自分を通してしか人を見ない」のだ。
あのリルケの詩の広告に惹かれたジェシカは、「心を開いて」ヘレンと会うことにした。バーで彼女を見た途端、「こういうことは向いてないわ」とあわてて帰ろうとするジェシカ。しかし、ヘレンの巧妙な会話とバッグの中身を落とす戦略で、ジェシカは「気持ちを熟成させる」ことに同意する。男性観、幸福論から化粧品までとりとめのない楽しい会話と、インド・レストランでの食事……。思いがけなく心が昂揚したその夜は、ヘレンのキスでクライマックスを迎えた。ジェシカの頭はヘレンのことでいっぱいだった。もちろん同性愛には抵抗があったが、ヘレンの家のソファーに緊張して座っている感覚は恋に間違いなかった。ヘレンはうぶで古風なユダヤ女性ジェシカの“じらし”に苛立ちながらも、少しずつ愛のレッスンを施していった。10日後、ヘレンは友人としてジェシカの実家での安息日のディナーに招かれ、その夜、二人は初めて結ばれた……。 |
 |