INTRODUCTION

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

photo 初めは、子育ての予行演習のつもりだった。 ともにジャーナリストとして働く新婚カップル、ジョンとジェニーが新しい家族として迎え入れたのは、クリーム色のかわいらしいラブラドール・レトリーバー、マーリー。ところがマーリーは……とんでもないほどおバカな犬だったのだ!  とめどないエネルギーをまき散らし、つねにとんでもないことをしでかすマーリーのおかげで、一家はしょっちゅう大混乱! そんなマーリーにキレた日もあった。大笑いした日もあった。心から愛し、愛された。そうして自分のキャリアと向き合い、家族を何より大切に思いながら、さまざまな経験を重ねていくジョンとジェニー。3人の子供たちに恵まれ、家族の愛と絆は深まっていく。辛いときも、うれしいときも、いつもマーリーがそばにいた。そして、いつしか一家は気づくのだ。世界一おバカなこの犬が、どれほど家族にとって最高な人生を贈ってくれたかということを──。

 世界中のすべての犬好きはもちろん、それ以外の人々にも熱く支持された大ベストセラー、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」が、ついに完全映画化。コラムニストのジョン・グローガンが実体験を描いたこの本は、愛すべきおバカな犬と寄り添う生活の過酷さと貴さをユーモラスに綴りながら、結婚や家族、仕事、人生、そして生命を、温かな視線でまっすぐに見つめている。映画はこの物語のスピリットをすくい取ることに見事、成功。心を震わせずにはおかない、素晴らしいドラマとして完成した。

photo 生きる喜びをほとばしらせるやんちゃなマーリーを、きっと抱きしめたくなる。しかしこれは、単に「犬の映画」として片付けられない作品だ。そんなマーリーを受け入れ、寄り添いながら成長していく家族の愛の物語として、強く訴えかけてくるから。その姿は笑いと涙を誘い、きっと温かい感情で胸をいっぱいにしてくれる。  監督は、『プラダを着た悪魔』で鮮やかなストーリーテラーぶりを見せつけ、一躍人気監督となったデヴィッド・フランケル。マーリーと泣き笑いの人生をともにする夫妻は、オーウェン・ウィルソン(『ナイト ミュージアム』)とジェニファー・アニストン(TVシリーズ「フレンズ」)が演じている。また、ジョンの同僚で独身貴族のセバスチャンには、TVシリーズ「グレイズ・アナトミー」のドクター・スローンとして人気を博したエリック・デイン。ジョンの上司に、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞に輝いたアラン・アーキン。また、鬼軍曹のような犬の訓練インストラクター役で、ベテランのキャスリーン・ターナーが脇を固めている。


STORY

photo ミシガンの冬、雪の舞う日に結婚式を挙げたジョンとジェニーは、ともにジャーナリストとして働く新婚カップル。ふたりは暖かなフロリダに家を買い、新しいキャリアと結婚生活をスタートさせたばかりだ。子どもがほしいとは思っていたものの、ふたりにはまだ、親になる心の準備が整っていなかった。そう打ち明けるジョンに、地方新聞社の同僚で独身貴族のセバスチャンは進言する。子育ての予行演習として、子犬を飼えばいいよ、と。

そして、ジェニーの誕生日プレゼントとしてやって来たのが、かわいらしいクリーム色のラブラドール・レトリーバー、マーリーだった。  ところがマーリーは……、とんでもないほどおバカな犬だったのだ!  やんちゃで元気いっぱい、なんてもんじゃない。ほかの犬や飼い主に飛びかかり、顔中をヨダレまみれにする。雷にパニクる。家具を噛みちぎり、何でもかんでも食べたがる。しつけをしようと訓練学校に入れてもサジを投げられ、お払い箱にされる始末だ。  そんなマーリーに手を焼きながら、やがて夫妻はいよいよ子どもを持つことを決意。そしてジェニーが妊娠し、ジョンは奮発してお祝いのネックレスをプレゼントする。が、そのネックレスでさえ、マーリーはあっという間に飲み込んでしまった! ジョンは翌日、マーリーのうんちの中から、より輝きを増したネックレスを発見するハメになる。

 それから10週間後、夫妻を突然の悲しみが襲った。ジェニーが流産してしまったのだ。悲しみに暮れるジェニーのそばに、マーリーはそっと寄り添っていた。夫妻は悲しみから立ち直ろうと、アイルランドへ新婚旅行に出かけることにする。留守中、マーリーの世話を任された不運なデビーはマーリーに振り回され、げっそりと憔悴しきっていた。  そして10カ月後、夫妻はついに赤ちゃんのパパとママになった。ふたりの心配をよそに、マーリーは赤ちゃんのおむつの匂いにウットリし、彼のよき友達になるのだった。  それから、ジェニーが子育てのストレスからマーリーにキレたり、マーリーが事件解決のお手柄を立てたり、家族はいろいろな出来事を経験していく。子どもは3人になり、新たなキャリアを求めてフィラデルフィアへと引っ越しもした。どんなときも、家族のそばにはマーリーがいた。季節はめぐり、ジョンとその家族は、マーリーがいかに自分たちにかけがえのない人生を与えてくれたかに気づくときが来る……。

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CAST

オーウェン・ウィルソン/ジョン・グローガン

photo 1968年11月18日、テキサス州生まれ。ハリウッドで俳優としても、脚本家としても成功を収めてきた逸材で、兄のアンドリュー、弟のルークも俳優。テキサス大学在学中に出会ったウェス・アンダーソンと共同で脚本を書き、アンダーソンが監督した短編『Bottle Rocket』('94)がサンダンス映画祭でジェームズ・L・ブルックスの目に留まったことから長編映画化されることになる。この『アンソニーのハッピー・モーテル』('96/未)で俳優としてもデビューを飾った。以来、アンダーソンの監督作品には欠かせない存在となり、『天才マックスの世界』('98/未)と『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』('01)では共同脚本・製作総指揮・出演、『ライフ・アクアティック』('05)、『ダージリン急行』('07)では出演として参加。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』はアカデミー賞オリジナル脚本賞へのノミネートを果たしている。また、ベン・スティラーとも彼の監督作『ケーブル・ガイ』('96)に出演したことから意気投合。『ミート・ザ・ペアレンツ』('00)、『ズーランダー』('01)、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』('01)、『スタスキー&ハッチ』('04)、『ウェディング・クラッシャーズ』('05/未)『ナイト ミュージアム』('06)といった作品でコンビを組んでいる。そのほかの主な出演作に『シャンハイ・ヌーン』('00)、『エネミー・ライン』('01)、『アイ・スパイ』('02)、『シャンハイ・ナイト』('03)、『トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合』('06/未)、ディズニーのアニメ『カーズ』(06)など。新作として待機中の作品には『ナイト ミュージアム2』や、ブルース・ウィリスの監督・主演作『Three Stories About Joan』がある。


ジェニファー・アニストン/ジェニー・グローガンphoto

1969年2月11日カリフォルニア州生まれ。父は俳優のジョン・アニストン、母は女優のナンシー・ダウ。幼いころにニューヨークへ移り住み、ハイ・スクール・オブ・パフォーミング・アーツで演技を学ぶ。卒業後はオフ・ブロードウェイ作品などに出演し、'90年には「Molloy」で初めてTVシリーズのレギュラーを獲得した。そして爆発的なヒットを記録したTVシリーズ「フレンズ」('94~'04)のレイチェル役で大ブレイク。5回のエミー賞候補、2度の全米俳優協会賞候補、2度のゴールデン・グローブ賞候補となり、'02年にはエミー賞コメディ・シリーズ部門の主演女優賞を獲得、'03年にはゴールデン・グローブ賞コメディ・シリーズ部門の主演女優賞にも輝いた。映画界での活躍もめざましく、ロマンティック・コメディを中心とした数々の作品に主演。『グッド・ガール』('02)ではインディペンデント・スピリット賞の最優秀女優賞へのノミネートを果たしている。そのほか、主な作品には『彼女は最高』('96)、『ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)』('97/未)、『私の愛情の対象』('98)、『ブルース・オールマイティ』('03)、『ポリーmy love』('04/未)、『迷い婚―すべての迷える女性たちへ―』('05)、『すべてはその朝始まった』('05/未)、『ハニーVSダーリン 2年目の駆け引き』('06/未)、『セックス・アンド・マネー』('06/未)など。新作としては、製作総指揮も手がけた『Management』('08)、アーロン・エッカート共演の『Traveling』('09)、ベン・アフレック、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソン共演でベストセラーを映画化した『He's Just Not That Into You』('09)が待機中。また、'06年には短編映画『Room 10』で監督デビューも果たしている。


エリック・デイン/セバスチャン・タンニー

photo1972年11月9日、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。ハイスクール時代、アーサー・ミラー原作の「みんな我が子」の舞台に主演したことから演技に目覚め、俳優を志す。'93年にロサンゼルスに移り、TVシリーズ「素晴らしき日々」('93)、「チャームド~魔女三姉妹~」('03-'04)、「The American Embassy」('02)、医師役で準レギュラーを務めた「Gideon's Crossing」('01)などに出演。そして'06年初頭から人気TVシリーズ「グレイズ・アナトミー」にドクター・マーク・スローン役で登場し、一躍、人気スターの仲間入りを果たす。このドラマは'07年の全米俳優協会賞でアンサンブル・キャストによる最優秀演技賞を受賞し、さらに同年のゴールデン・グローブ賞のドラマ部門の最優秀シリーズ賞にも輝いた。映画では、第一次世界大戦を描いた『The Basket』('99/未)で初めて大きな役を獲得。以後、皮肉なタッチのホラー映画『THE FEAST/ザ・フィースト』(05)、『オープン・ウォーター2』('06)などに出演。『X-MEN:ファイナル ディシジョン』('06)では、マルチプル・マンこと、ジェイミー・マドロックスを演じている。そのほか、TVムービーの出演作に「アーミー・エンジェル」('95)、「ヘルター・スケルター2004」('04)などがある。

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アラン・アーキン/アーニー・クライン

photo1934年3月26日、ニューヨーク州生まれ。舞台、TV、映画と幅広いジャンルで、才能豊かな俳優・演出家として長年にわたり高い評価を得てきた。大学で演技を学んだ後、シカゴの即興劇団、セカンド・シティで俳優としてのキャリアをスタート。'63年にブロードウェイの舞台「Enter Laughing」に主演し、トニー賞を獲得する。舞台での主演や演出で高い評価を得た彼は、『アメリカ上陸作戦』('66)で映画デビュー。この作品でゴールデン・グローブ賞の男優賞を獲得、アカデミー賞のノミネートも果たす。2度目のオスカー候補となったのは『愛すれど心さびしく』('68)で、この作品ではニューヨーク批評家協会賞を受賞。また『Hearts of the West』('75)では2度目のニューヨーク批評家協会賞に輝いた。さらに、演出を手がけてオビー賞を受賞した舞台「Little Murders」の映画化作品『殺人狂想曲』('71/未)では、監督と出演を兼任した。そして'07年、『リトル・ミス・サンシャイン』('06)で変わり者のおじいちゃん役を演じて絶賛され、アカデミー賞助演男優賞をはじめ、英国アカデミー賞、全米俳優協会賞、インディペンデント・スピリット賞の最優秀助演男優賞などに輝いた。そのほかの出演作に、『キャッチ22』('70)、『あきれたあきれた大作戦』('79)、『シザーハンズ』('90)、『ハバナ』('90)、『摩天楼を夢みて』('92)、『クアトロ・ディアス』('97)、『Fカップの憂うつ』('98/未)、『ガタカ』('97)、『悪魔たち 天使たち』('95)、『聖なる嘘つき/その名はジェイコブ』('99)、『ポイント・ブランク』('97/未)、『アメリカン・スウィートハート』('01)、『NOEL ノエル』('04)、『ゲット スマート』('08)などがある。

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キャスリーン・ターナー/ミス・コーンブラット

photo1954年6月19日、ミズーリ州生まれ。父親が外交官だったため、カナダ、キューバ、英国などで育った。サウスウェスト・ミズーリ州立大学で演技を学んだ後、舞台女優としてデビュー。ブロードウェイなどの舞台やTVで高い評価を得た彼女は、'81年にローレンス・カスダン監督のサスペンス『白いドレスの女』で映画デビューを飾る。この作品のミステリアスな悪女役は鮮烈な印象を残し、ゴールデン・グローブ賞の候補入りを果たした。以後、『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』('84)や『女と男の名誉』('85)ではゴールデン・グローブ賞を獲得。また、『ペギー・スーの結婚』('86)ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞候補になり、『ローズ家の戦争』('89)でもゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。そのほかの作品に、『2つの頭脳を持つ男』('83/未)、『ナイルの宝石』('85)、『クライム・オブ・パッション』('84)、『偶然の旅行者』('88)、『私がウォシャウスキー』('91)、ジョン・ウォーターズ監督の『シリアル・ママ』('94)、『ムーンライト&ヴァレンチノ』('95)、『ヴァージン・スーサイズ』(99)などがある。近年では舞台でも精力的な活躍を見せており、'00年にはロンドンのウエスト・エンドで上演された『卒業』の舞台版でミセス・ロビンソンを演じ、大ヒットを記録。'02年にはこの舞台のブロードウェイ公演にも出演しているほか、'05年にはブロードウェイの「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」でトニー賞候補となり、同作のウエスト・エンド公演ではイヴニング・スタンダード賞、ロンドン批評家協会賞を受賞、ローレンス・オリヴィエ賞の候補になっている。

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STAFF

デヴィッド・フランケル/監督

 1959年ニューヨーク州生まれ。ハーバード大学を卒業。エスクァイア誌でコラムニストとして出発し、後にTV界に進出する。'86年から「The Ellen Burstyn Show」の製作・脚本を手がけ、'89年からはCBSのコメディ「Doctor, Doctor」で、'91年からは「Grapevine」で脚本・監督・製作総指揮を担当して評判を取った。映画界でも『ベイビー・ウォンテッド!』('90/未)や『ノンストップ・クレイジー/大迷惑な人々』('91/未)といった作品で脚本を執筆し、コメディ作家としての評価を得ていく。そして'94年には、サラ・ジェシカ・パーカーとアントニオ・バンデラス主演のロマンティック・コメディ『マイアミ・ラプソディー』で、映画監督としてのデビューを飾った(脚本・製作も兼任)。  この後はしばらくTV界に戻り、ABCのために脚本・監督を手がけたコメディ『Dear Diary』('96)は短編映画化されてアカデミー賞で短編部門の最優秀実写映画賞を受賞。エミー賞に輝いた「バンド・オブ・ブラザース」('01)、大ヒット・シリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」('01~'03)、「アントラージュ オレたちのハリウッド」('04)などの監督で実力を発揮。そして'06年、メリル・ストリープとアン・ハサウェイ主演の映画『プラダを着た悪魔』の監督として大ヒットを放ち、ハリウッドの人気監督に仲間入りを果たした。今後はブラッド・ピット主演で、メジャーリーグ球団オークランド・アスレチックスのジェネラルマネージャーによるベストセラー「マネー・ボール」の映画化を手がける予定。

スコット・フランク/脚本

 1960年生まれ。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で映画研究の学士号を取得し、'88年にTVシリーズ「すばらしき日々」で脚本家としてのキャリアをスタート。その後、映画界に進出、『ハイスクールでつかまえて』('88/未)、『愛と死の間で』('91)、『リトルマン・テイト』('91)、『冷たい月を抱く女』('93)、『マイノリティ・リポート』('02)などの脚本を手がける。そしてエルモア・レナード原作による2作のクライム・コメディ、『ゲット・ショーティ』('95)と『アウト・オブ・サイト』('98)を見事に脚色し、名脚本家としてその名を轟かせた。前者では脚本家協会賞、エドガー賞、ゴールデン・グローブ賞脚本家協会賞、エドガー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、後者では脚本家協会賞の最優秀脚色賞、エドガー賞、全米批評家協会賞、ボストン批評家協会賞などを受賞し、さらにアカデミー賞の最優秀脚色賞にもノミネートされている。また、'07年には脚本も手がけた『ルックアウト/見張り』(未)で監督デビューも果たしている。新作として、『猿の惑星』シリーズの前日譚『Cesar』の脚本・監督などが予定されている。

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