平山監督とは、一緒に何度か作品を作り上げてきたという信頼感と自信と、自分のことを良く理解してもらっているという安心感があります。

かなりキワどい話なので、最初はちょっと迷いがあったんですね。でも台本の改訂稿が上がってくるたびに、鄭さんの本が本来持っている明るさと強さが出てきました。この物語の中で起きていることは、善悪で言ったら悪なんですけど、彼女のような状況に置かれた時は、そう簡単に割り切れない。希望もあるけど、絶望もある。でも生きていくんだっていう強さが感じられて良かったんです。「OUT」は、自分も含めて俳優同士のコンビネーションでどんな色になるか分からない。でも、だから逆に面白いと思うんです。

私は基本的に、原作がある映画に出演する場合、前もって原作は読みません。先入観なしに、役作りをするようにしています。雅子というキャラクターについては、やさしさやタフさ、前向きさを持ち合わせた女性だと思います。観ている人には“最後は人間強いよね”と感じてもらえるようになればいいなと思います。