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監督:平山 秀幸

1950年福岡県生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後、フリーの助監督としてベテランからインディペンデントまで、幅広い監督たちを名助監督としてサポート。多くの製作者から、その才能が評価された。

デビュー作は「マリアの胃袋」。続く92年の「ザ・中学教師」では、ヨコハマ映画祭の日本映画ベスト10の第7位に選出され、この年の監督協会新人賞を受賞した。“トイレの花子さん”や“口裂け女”という都市伝説を題材に、小学生の友情や淡い恋と別れを描いた「学校の怪談」(95)では、小・中学生の絶大な支持得ると共に4作を数えるシリーズの礎となった。その後、シリーズ続投の「学校の怪談2」(96)を経て、代表作ともいえる「愛を乞うひと」(98)を発表。この作品でモントリオール映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀監督賞、キネマ旬報日本映画監督賞をはじめ、国内外の69もの賞を獲得した。近作として「学校の怪談4」(99)や「ターン」(01)がある。


鄭義信 脚本:鄭 義信

1957年兵庫県生まれ。同志社大学を中退後、横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)美術科に学ぶ。同校を卒業後、松竹で美術助手に就くが、その後演劇に転じ、劇団黒テントを経て86年に劇団新宿梁山泊に旗揚げ参加。大掛かりな舞台装置と、アジア各地でも公演活動を展開する同劇団の座付き作家として、演劇シーンで一躍脚光を浴びる。93年に発表した『ザ・寺山』で翌年の第38回岸田國士戯曲賞を受賞。現代の演劇界を語る上で欠かせない存在となる。

旺盛な演劇活動の一方で、映画脚本にも参加し、91年の東映Vシネマ「襲撃」で崔洋一監督との共同脚本を担当する。93年には、「月はどっちに出ている」の脚本で、翌年のキネマ旬報脚本賞、毎日映画コンクール脚本賞などを受賞した。94年の新宿梁山泊退団以降は、映画と舞台の場で活躍し、「岸和田少年愚連隊」(96)、「犬、走る。-DOG RACE-」(98)などの脚本を執筆。「愛を乞うひと」(98)で平山監督と初めてコンビを組み、第一回菊島隆三賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、キネマ旬報脚本賞などの賞を受賞した。


桐野夏生 原作:桐野 夏生

1951年石川県生まれ。成蹊大学法学部卒業後、会社員を経てフリーのライターになる。93年の第39回江戸川乱歩賞受賞作「顔にふりかかる雨」で脚光を浴び、女流ハードボイルド小説ともいえる骨太でスタイリッシュな世界を確立。これを機にエンターテインメント作家としての本格的な活動が始まる。

翌94年、「天使に見捨てられた夜」を発表。宮部みゆき、高村薫ら同世代の作家と共に、ミステリー小説の幅広いファン層を開拓するために貢献した。95年の「ファイアボール・ブルース」では、女子プロレス小説という異色のジャンルを描き、作家としての領域の広さをみせた。97年には本作の原作となった「OUT」(97)を発表。98年度版「このミステリーがすごい!」の第1位と第51回日本推理作家協会長篇賞を受賞した。99年に発表された「柔らかな頬」では第121回直木賞を受賞。

その後も、映画業界の愛憎を描いた「光源」(00)、失踪した大叔父の実話から着想した「玉蘭」(01)などの話題作を発表。短編集に「錆びる心」(97)、「ジオラマ」(98)、「ローズガーデン」(00)などがある。