サベイランス intro&story cast staff productionnote trailer

introduction

天才VS.天才

 巨大ソフトウェア企業ナーブ(N.U.R.V.)の社長ゲーリーが提唱した新プロジェクト“シナプス”。それは衛星を通じて世界中のデジタル機器をつなぐことが出来る画期的な通信システムだった。開発チームにスカウトされた若き天才プログラマー、マイロは、驚くべきスピードで完璧なソフトを生み出すゲーリーの“天才”ぶりに疑問を抱き始める。そして、親友のプログラマー不可解な死をきっかけに会社の秘密を探り出す。その裏には“シナプス”を巡るゲーリーの恐るべき陰謀が隠されていたのだ。すべてを知ったマイロと、事実の隠蔽を図るゲーリー。天才VS天才、コンピュータ社会の未来の覇権を賭けた熾烈な闘いがはじまる。

 「サベイランス−監視−」は富と才能が衝突するコンピュータ業界内部の隠された世界に踏み込んだ、コンテンポラリーでスリリングなデジタル・サスペンス・スリラーである。
 先進的で華やかな業界、コンピュータ・ソフトウェアの帝国という最新の設定を舞台にして、手に汗握るスリラーを作り出したのは、グウィネス・パルトロウ主演のロマンチック・コメディ「スライティング・ドア」で二つの違った運命を体験する女性の物語をユニークな構造で描き出したピーター・ホーウィット監督。彼は組織と個人の確執、スパイ・スリラーの伝統的な形式にのっとりながら、ハイテク環境の奥にあるエモーショナルな人間ドラマを浮かび上がらせ、同時にグローバル・コミュニケーション・システムの未来のあり方について警鐘を打ち鳴らす。
 娯楽作品としても楽しめる超一級のサスペンスの持つ緊迫感、期待感を映像の中に息づかせたのは、若手、ベテランとり混ぜた一流の俳優たち。
 ビル・ゲイツを思わせるナーブ社の策謀の中心人物ゲーリーには、「ザ・プレイヤー」などの俳優としてのみならず、「デッドマン・ウォーキング」「クレイドル・ウィル・ロック」の監督としても高く評価されているティム・ロビンス。優秀な頭脳と創造への情熱を持ちながらも、冷酷で非道な行為も平気でやれる“世界への鍵を渡された早熟な子供”をスマートに演じている。権力者の威光の奥に一種のもろさも見せる複雑な人間味とともに、ゲーリーにチャーミングな魅力を与えられるのはこの人ならでは。
 対するマイロには、「54 フィフティ・フォー」「ラストサマー」でスターの仲間入りをしたライアン・フィリップ。知的なキャラクターを演じてみたかったという彼は、天才プログラマーがしだいに会社の策謀にからめとられ、誰を信じていいかわからなくなっていく過程をナイーブに演じている。
 マイロのガールフレンド、画家のアリスには「ジョー・ブラックをよろしく」のクレア・フォラーニ。コンピュータの世界とは対極にあるアートの世界の住人で、自由と開放感を体現する重要な役割。敵か味方かわからない曖昧さの中に、常に優しさを感じさせるキャラクターを作り上げた。また、マイロの同僚プログラマー、リサには「シーズ・オール・ザット」でブレイクしたレイチェル・リー・クックが扮し、過去のトラウマゆえに勝ち組になろうとする女性を説得力をもって演じている。  撮影は「恋愛小説家」「ザ・シークレット・サービス」のジョン・ベイリー。編集は「マトリックス」でアカデミー賞を受賞したザック・ステーンバーグ。「スリー・キングス」「ニュートン・ボーイズ」のプロダクション・デザイナー、キャサリン・ハードウィックが実際のハイテク業界の雰囲気を注ぎ込んだオフィスや内装を作り上げた。


ストーリー

 殺風景なガレージに置いたコンピュータの前で、マイロ(ライアン・フィリップ)はプログラムの作成に没頭していた。親友で中国系のテディ(イー・ジェー・ツァオ)とマイロは天才的なプログラマー。たった1行のプログラムコードが世界を変え、億万長者が一瞬のうちに誕生する世界。ガレージ企業でもアイデアしだいで“勝ち組”になれるのがこのビジネスなのだ。
 一方、コンピュータ・ソフトウェア産業のトップを行くナーブ(N.U.R.V)社では最高経営責任者ゲーリー・ウィンストン(ティム・ロビンス)が新しいシステム“シナプス”の発表を行っていた。このシステムが完成すれば、通信衛星を使って画像や動画、音声を一瞬のうちに全世界に発信し、“地球村”を一つにつなぐことができる。ナーブ社はこのシステムのソースを公開せず、市場を独占することを目論んでいた。
 ある日、マイロのもとにゲーリー本人から電話が入る。それはシナプス開発チームへの勧誘だった。知識は人類の財産、ソースは無料で配信すべきだと考えるテディは、ナーブの経営方針に懐疑的だったが、マイロにとってゲーリーは憧れの人物。マイロにナーブ社の不正調査の協力を依頼する司法省のバートン(リチャード・ラウンドトゥリー)を気にも留めず、恋人で画家のアリス(クレア・フォラーニ)とともに、マイロはナーブ社へ旅立つ。
 ナーブ社の“エッグ”と呼ばれるオフィスはリサ(レイチェル・リー・クック)をはじめとする若くて優秀なプログラマーでいっぱいだった。マイロに課せられた使命は、42日間でシステムの核となるアダプターを開発すること。マイロはゲーリーがプログラムの出所を隠そうとするのが気になってアリスに相談するが、自由人として生きる彼女にとってコンピュータ業界は遠い世界のことだった。マイロはしだいにリサに親近感を抱き始める。
 そんな時、テディが何者かに殺された。壁には“死ね、中国人ヤロー”の文字。人種差別主義者の犯行なのか? 翌日、マイロはゲーリーから新たなプログラムを手渡される。殺されたテディはある画期的なプログラムを開発したばかりだった――マイロの脳裏には、ゲーリーに対する疑惑が芽生え始めた…。



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