リードの実体験をもとにした青春映画を思い立ったのは、この映画で監督デビューを飾った新人監督キャサリン・ハードウィック。リードは友人の娘だったが、13歳になった時の彼女の戸惑いと外見の変貌ぶりに興味を持ち、その心の軌跡を映画化しようと決意し、リードと共同で脚本を完成させた。かつてのリードを彷彿させるトレイシー役は、「シモーヌ」の新人女優エヴァン・レイチェル・ウッド。リードには彼女を大人の世界へと導く友人イーヴィ役をあたえた。ふたりが見せるストレートな怒り、焦り、悲しみといった感情表現はリアルな説得力にあふれ、レイチェル・ウッドはゴールデン・グローブ賞主演女優賞候補となる。また、アメリカの<ニューヨーク・タイムズ>は「ヒロインの描写がいつまでも心にやきついて離れない作品」とハードウィックの演出力を絶賛。2003年のサンダンス映画祭では、見事、監督賞を受賞した。プロダクション・デザイナーから監督に転じたハードウィックは、「ボーイズ・ドント・クライ」のキンバリー・ピアスや「モンスター」のパティ・ジェンキンズに続き、21世紀のアメリカ映画界を背負う才人女性監督として大きな注目を集め、現在はジム・キャリーの新作を準備中だ。
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